バスでは

何人かスーツの人もいて、明らかに就活なんだろうな、とわかる人がちらほら。私の隣の席の人もスーツ。普段は隣の人に声をかけたりはしないのだけれど、就活のことで話しやすいだろうと思い、声を掛けてみた。そしてその流れで大阪でのネットカフェまで一緒に。彼女は姉と同じ大学の人だった。話を聞いてみれば、メーカーや銀行などを中心に回っているということで、また違った業界の見方があるようでおもしろい。やっぱり自分に足りない企業の見方。情報を、どんな人も持っていて参考になる。
先に面接だった私は途中で別れ、面接の企業に向かった。初めての最終面接。1次、2次のときと同じように待っていると、まだ1次の人などもいた。これから伸び行く企業・業界なので、たくさんの人が必要なのか。それとも金融志望の人たちはみな大手に行ってしまうのか。ここは中堅企業だ。
最終面接でも志望動機は聞かれたけれど、それはおまけのような感じもあり、勤務地や働く場合の上での質問などが衷心だった気がする。2chに毒され、営業はきついと思っていた私は離職率などが不安であったが、ここ5〜10年間で世間の評判が変わってきていることなどもあり、きついことには変わりはないけれども、少し違うこと、離職率も以前ほどの高い数字ではなく、他の業界の平均に近づいているとのことだった。他の大手だと放って置かれている感じもあったが、ここは底上げで徹底的に研修をするという印象であった。昨日の選考で住宅メーカーにも惹かれていたけれど、金融のほうが後々、自分自身にも大きなキャリアとなるだろうか。資格という目に見える形で自分の努力が示されるから。
面接は意外にあっさりと終わり、一緒に面接を受けた子とちょっと早めの昼ご飯を食べに行った。その子は金融業会志望で、銀行・証券をまわっていた。いい会社談義や海外の話で盛り上がった。
そして京都の大学に通っているという彼女に、これから京都に行く私は、少し場所を教えてもらった。

阪急梅田の

紀伊国屋でついつい長居をしてしまった。買いたい本がどこにあるのか見つからずにあきらめた。やはり本とは出会いだな。他にもおもしろそうな本がいくつもあった。最近、就活ということでビジネス関係にすごく惹かれる。
阪急電車で京都へ。途中、桜が見え出した頃から持ってきていた本を読むのをやめた。時々沿線すぐそばに桜が植えてある。この桜がずっと続けばいいのに。
予定よりも1時間近く遅れて宿にチェックイン。小さいながらもかわいらしい日本的空間に感激。ただ隙間風が吹き込むので、厳冬の季節は厳しいかもしれないけれど。
その後、自転車を借りて京都の街をあてもなくブラブラとサイクリング。京都の街はかなり自転車社会で、意外と道が狭い。そして大通りを1歩中に入ると道が狭くなり、まるで福岡市内の街のよう。昔ながらの町家があちこちに点在し、新しい住宅でも京都風の味付けがされている。桜がまだ咲いていて、私は九州でも京都でも桜を味わえる幸せ者だ。
京都に住む、説明会を通じて友人になった人と、一緒に二条城へ。桜のライトアップがされていて多くの人が訪れている。桜も多くの種類があるのだな、と改めて思い知らされた。花弁の多いもの、花びらの大きいもの小さいもの、まとまってボタンのように咲くもの、ピンクの濃いもの。歩道を先導する明かりがまた粋で、竹筒に覆われていた。琴の演奏もあり、普段琴の音に触れることの無い身には新鮮。そして空っぽのお腹に京都のご飯を詰めて、京都のカフェでおいしいケーキを堪能した。途中からずっと左眼の調子がおかしくなって、心配をかけたのが申し訳なかったなぁ。