ものすごく

遅刻しながら2限に行った。楽典の授業。今はコードをやっている。
先生の入れてくれたコーヒーがおいしかった。
3限の演習授業では現代音楽の発表だった。1年の頃の学科の基礎演習授業でちょっとやったことがあるところ。ジョン・ケージの『4分33秒』は衝撃的な音楽。音楽とはそこにある音のことだ、という非常に哲学的な考え方は素晴らしいと思う。そういえば、ときどきはゴリゴリに音楽を鳴らすのではなく、家の中で聴こえるわずかな音の中に包まれていたいこともある。それもまた音楽なのだなぁ。
他にもストラヴィンスキーシェーンベルクなど有名な作曲家がいて、その表現方法は非常に多彩。感情を表すものであった音楽を機械的にならし表現する、数学の音楽や、偶然の音楽。長調かと思えばいきなり短調にいったり非常に不安定な音で、聴く人の中には嫌がる人もいる。けれどもその音がまた、様々に色を変える複雑な心情を表しているようでもあり、おもしろい。
現代にいくにつれて次第に無機質的なものに表現しようとし、その表現の読解の難解さは、抽象的になっていった現代絵画の動きと呼応するよう。
明確なメッセージはないけれど、そこにある、ただそれだけで表現となり芸術となる。同調もちょっとしたズレもそれもまた素晴らしいのだ、と音楽とダンスのビデオを見ながらそう感じた。この間の写真家の言葉をかみしめる。
心に思い出したのはZAZENの音楽。