引きこもり

に関する本を読んでいる。まだ途中も途中だけれど。この本の場合、あくまで最近の自立強要の社会が引きこもりの原因になっているのではないか、という前提に基づいて話を展開している。
それでふと思い出したのだけれど、強すぎる自立強要というのは弱いものを見捨てることにもつながり、結局はあまりよくはないのだという話を読んだことがある。目に見える制度としては成果主義があげられる。成果主義といっても、何を基準として評価するのかがあいまいであり、結局は不満だけが残るという話。成果主義を導入して大失敗に終わった某大手企業Fがそのいい例で、世界ナンバーワン企業のTや、Fと同じ業界の企業Cは終身雇用制度を崩さずに、結局大成功のまま。某大手商社2社も成果主義から終身雇用に戻すと日経ビジネスに載ってた。
いつクビをきられるかドキドキの状態で仕事をするよりは、不景気のせいで少し給料は下がるけど一緒に頑張ってくれ、と言われたほうが、そりゃ社員もやる気出るわ。松下幸之助が今でも名経営者として名をはせているのには、社員のクビをきらなかったから、というのもいわれているらしい。
本を全部読んだら、また感想を書くかも。