珍しく

夜中に寝ようとベッドに入った昨夜は結局なかなか寝付けなくて、1時間くらいベッドでジーッと天井とにらめっこしたあと、本でも読もうと思って結局明かりをつけてみたりしていた。やっぱり寝たのは夜明け頃。
ふとここ最近、真っ暗な闇の中に自分がいたことがないことに気付いた。外はコンビニや街灯の灯りで明るいし、部屋は夜明けになって明かりを消すのが日常になっていたから。
部屋はきれいに暗いわけでもなく、目が闇に慣れてきた頃には、変に明るい色が見える。まるで闇が模様をまとっているように。普通の人ってこんな見え方はしないんだろうか。その模様のまとい方はまるで、精神病患者の画家が描いた絵のように、びっしり視界に入る。
「交感神経の作用なのかしら」なんて思いながら、部屋のあちこちを見渡した。次に明かりを消したときには少し模様も変わっていた。