昨日

紹介している本について。
どうも読みにくい。書いてあることはいたってシンプルで、明確なことなのだけれど。
アメリカ人の価値観と日本人の価値観はこうも違うものか、というものを、その言葉・文章の裏から感じ取れる。犠牲になることがそれほどに忌み嫌うべきことなのか、という。なんだかあまり深い思想が感じられないし、それはときにはただの自分勝手になる。もちろん自分が嫌な思いをして、その空気が周囲に伝染していくことはよくないし、避けたい出来事だろう。
過去のことを捨ててしまうこと。もちろん負の遺産というものもあるし、今現在を向いて歩いていかねばならない。だけれど、過去のことをすべて過去のこととして切り捨ててしまうには、あまりにももったいないのじゃないだろうか。今現在を歩いていくために、時には過去を振り返らねばならないときもあるだろう。
アメリカには「和」という考えがないのだろうな、というのを改めて思った。日本には「和」という考えがあるから何事もほどほどで、何も店員が客を騙してやろうだとか、そんな文章に書いてあるようなことはほとんどないよって言いたい。
読めば読むほど、自分は日本人なんだなぁ、ということを実感する。アメリカ人の思考にはなれないよ。あの単純明快さや変な自信が時に鼻につくもの。