晴れた

日は幸せな気分だね。
本を読んで思ったことはいろいろとあった。今、ネットなどでもそうだけれど、少子化のことであったり、働くということであったり、経済重視になっていることであったりということが目に付く。それは私が春から社会人となって否応なしにそういった波の中に巻き込まれていくこととは無縁ではないからでもあるだろう。
経済的な効率性ばかり重視されているということは、あらためてよくよく周りを見渡したりしてみると感じることで、そういえば昔はまだもう少し季節の情緒というものもあったろうに、と思うことがしばしばある。24時間営業の店が増えたこと、お盆・正月の感覚が年々薄れていること、それらは私たちの心の中に徐々に入り込んで、それを当たり前だと思うようにさせてしまった。
うまくいかないことが多いほうが当たり前なのに、うまくいって当然だと思うようになる。非常に利己的に、視野が狭く、道徳心もなにもないようになる。因果関係というものは非常に複雑であるのに、これだからこうだ、と即決的になる。そんな断定的なものでもないだろうに。
アメリカの影響なのか、最近は日本でも金儲けという単語をはばからず言えるようになった。そりゃあるにこしたことはない。実際お金があったらと思うことはいくらでもある。ただ恐ろしいことは、なんでもお金でしか換算できなくなることだ。拝金主義の弊害はそこかしこで出始めている。欲望はとどまることを知らない。巨大なモンスター。
道徳心を持つことはいかにしたらできるようになるだろうか。そういったことを思う。