1番

年下だからそう思うのか、まだ気楽な身分だからか。
職場の先輩たちは楽しい人たちばかりで、ワイワイ騒ぎながらそれなりに毎日過ごしている。支店長はまるで自分の娘のように接してくれるし、そういう意味でとても恵まれているのだろう。
先のことを考えると、足りなくて焦ることもある。一生このままではいられない。
好きな雰囲気があって、好きなものがあって、会いたい人たちがいて。
ここに居残りたいのならば、まず先立つものを貯めなければならない。資格をとっておきたい。この3年間の身の振り方が重要。
今の仕事でいるのならば、普通の人たちとはなかなか予定が合わない。それでもいいやって思ったけれど、どこかであきらめきれずにもいる。バリバリも頑張りたいけれど、やっぱり好きな人たちとも頻繁に会いたいんだ。好きな音楽、好きな風景に囲まれて、思い馳せることがあって。1つの世界だけに没頭するだけでなく、それとバランスを取るようにまた別のものを持って。
みんなに流されがちになるけれど、こうやって1人に戻ると、やっぱり素の自分はそうめちゃくちゃ変わってないことに安心もする。