何か

買うわけでもないが、とりあえず世の中の動きに触れようと思い、本屋に行ってみる。
最近お気に入りになっている大型本屋は平日だというのに人であふれていた。品揃え故か。新書の、少し立ち入った知識関係の本は相変わらず気になる。
インテリア関係の本を立ち読みしたりして、やっぱり住むということは居心地の良いものに囲まれること、自分自身で作り出していくことだと思った。たとえ賃貸であっても自分たちで手を加えていくのを常識とする欧米と異なり、日本のインテリアはそれはこじんまりとしたもので、使われる色も少ない。しかし、それはそれでまた日本の味があるのだろうか。
2件目に寄った本屋で、たまたまビジネス雑誌のコーナーにいて、少し読んだりしたが、いかにもマスコミの行うような扇動の意識が見え隠れして、何処までが事実で言っているのか、どこからが誰かの願望によってそのように煽られているのか、それを考えていた。おどろおどろしく、企業の採用に関して学力偏重に戻りつつあるだとか、2極化の極みだとか。あぁ、そこにはフリーランスなんて選択股はなくて、企業に採用されることをよしとする考えがあるのだっけ?
心が苦しくなる。
今現在の私のやる気のなさと、これから先選択したい道と、やりたいこと、諸々の衝動を考えたときに、それが世間的に見ればそう正しい道でないというのはわかっている。何がしかの歯車があって、それに組み込まれていって。サラリーマン正社員という名の肩書きは安定していて、評判もよくて、ましてや大企業ならば。それに乗れなかったら、負け組かい?じゃあ、私もそろそろ入ってしまうんだね。
大きな力、人間の自由を奪うこと。それをひしひしと感じる。これこそリヴァイアサンのようなものか?
ハード面ばかりの強調は辛いなぁ。だけど私に何ができるって、それは相変わらず学生のままの意識から変われないでいるような気がする。