ふと

した失敗から、イライラがずっと募っていた。
何故そんなに他人の些細なことに少しの苛立ちを覚えるのかよくわからず、情緒不安定なまま。
他人を省みられない、人への批判しかできない自分の精神。
どうしたら優しさが湧き出てくるかなと思ったけれど、自分に与えられることへの期待しかできないことに気付いて、しばらくは無理だと思った。
与えられていることに気付いたら、それで自分も少しだけその優しさに近づけるような気がするのも事実だけれど。
1人だけの空間が欲しいと思っていた。自室ではない、もっと広がりをもった自分だけの空間。
外に出たときにふと思い出したあの曲。いつまでたってもその曲の歌われるままの心境。