1人

で住むのにさほど苦労しなくなった現代、昔のように生活のためとてみんなで寄り添って暮らす必要も薄れてきた。そんなことを書いた本の中であった、他人と住むことの苦痛をいかに耐えるか、そういう立場で見ることが出来ると(この場合の他人は自分以外の存在という哲学的な意味での他人)。1人暮らしが長い身の上、ちょっとドキリとした。
ベットリとした感情、しがらみ。
個として切断されることが幸せなわけではないけれど。
フラフラしていたくて、したいことという意味での望みはいくらもあるけれど、焦りたくはなく。
吐き出されたもの、呼応して鬱屈していく感情。綺麗事だけなわけではないけれど。でも多少夢を見たい。
静かに一筋涙がこぼれた。