久しぶり

に覗いた無料映画。重い内容が好きな私向けにいいやつがあった。

マグダレンの祈り [DVD]

マグダレンの祈り [DVD]

「精神の汚染が一番恐ろしいこと」読んだ本に書いてあった言葉がずっと私の頭の中を巡っていた。何の権限があって、人を虐待せよう?セクシュアリティに関わることが罪であるならば、それらの欲望を断ち切ることが崇高であるのならば、なぜそのような方法でしか子孫を残せないように神は創っている?それこそがすでにもう論理の破綻であるように感じられるのに。
世の春を謳歌してよい。現世利益は悪くない。未だにローマやギリシア文化が愛される部分があることも。来世にしか価値を見出せないのならばいきつく先は自殺のみ(キリスト教ではそれも大罪だが)。*1
宗教はもはや何も生み出さないと言う人がいる。人を無知蒙昧にするものには価値が無い。人の恐怖心に付け込んだものも。人智を超越したものは確かに存在するけれど、自分たちが気付こうと感じようとすれば、それらはきっと1人1人自分自身の力で感じられるのかもしれない。
収容所に等しいところで、人間の尊厳を踏みにじられるようなことをされ続けていれば、逃げられることを忘れてしまう。そのような中でも、人間らしい生活を求めて、気力を失わなかった登場人物たちはすごい。

*1:浄土宗はそのケがあるし、実際にお坊さんが自殺している