偶然

にも、かつての上司(というか先輩というか)が私の実家の近くに異動になり、その異動先の支店で、私が支店の人とやりとりをしているのを聞いていて、思い出したように連絡をくれた。もしお前が実家に帰ってくるんなら連絡をくれよ、と。
もしかしたら上司が私に借りがあるから、という推測もできるけれど。
みんなどこか腹を隠したようにしているなかで、割合本音でものを言って、かつひょうひょうとしている上司のことを、私はなんだかんだで好きだったから嬉しかった。じんわりと心に沁みる感情があった。