大前研一

の本を移動中に読み進めて、残り4分の1ほど。
私達が自信を失くし、その自信をナショナリズムの部分に求めようとしている間に、世界はまた新たなステージに入ろうとしているらしい。
○×方式の弊害は自分自身も感じていた。暗記が得意だったゆえに勉強の苦労もさしてはせずにそれなりの学校にすすめたものの、自ら道を切り開いていくのをどうすればいいのかよくわかりもせず、ただレールに乗って会社に就職するやり方しか知らない。そういう未来の切り開き方しか知らなかったことに(だからドロップアウトした人や、自活していく道を選んだ人がどういうふうに仕事をしてきたのかがおもしろいのだろう)。
すでに与えられた答えの伏線が必ずあった。だから自信のない答えは言わない。そういう体質でとおってきたから、社会人になって自分で考えろと言われて放り出されたって途方に暮れてしまう。そういう風には育てられてきてないのに、と。
以前に彼の本を読んだときは、厳しいことを言う印象が強かったけれど、今回読み進めていく中ではかなり読みやすさもあり、危機感を感じた。
「本は読んで終りじゃない、読んだ後にどれだけその問題について考えるかだ」と彼は言う。
はてさてどうしたものか。