に人づてに聞いては悔しくて思い出されるのが、理系の人間の文系に対する優越感。
特に工学系の人間は直接的に職業意識に結びつけていて、それを文系の人間に言っていた。
それをまた最近思い出してふつふつと感情がわき上がってきていた。
すぐに役に立つようなものは学問ではないとイギリスのエリート意識とその前提の大学の成り立ち。それを直接的に教えてくれた教授はやはりイギリス留学経験者だった。
理系でも直接仕事に結びつかない学部はある。
経済至上主義。すぐに役に立たないものはさして重要ではない、といつからそんなに殺伐としてしまったんだろう。それでもいつかそれらは必要なのに。
「全体は部分の総和ではない」とは有名な科学者が著書で言っていた言葉。それはきっとこういうことも大きく含まれるのだと思う。
当たり前すぎて気づかれないこと。私が興味のあるものはそういうもの。
流行廃りに流されては構築されるものはない。真理に近づくことすらままならない。