珍しい

姉からの連絡は従姉妹が出して来た提案についてのこと。
内容は至って従姉妹らしい優しい気遣いのことだと思った。きっと私と姉では時間がないからとずっと果たせないこと。
けれどそうやって親族から連絡をもらうことは、私にとってはちょっとしたストレスで、昔のことを思い出してちょっと憂鬱な気分になっていた。
親族間に互いに愛情がないわけでないけれど、田舎らしい考え方だったり、家族では一番下であったための八つ当たりのはけ口であったりしたことなどマイナスなことばかり私は憶えていたりする。親だけでなく兄弟にも干渉されないよう構えてしまう癖が抜けてないと気付いた。それぞれ18の時にみんな家を出てしまい、それから互いにかなり考え方が変わっているであろうに、その姿をすりあわせきれず昔の記憶を頼りにしてしまうからだろう。
10年前にふと気付いてからちょこちょことそういった怒りを自分で認めてきたつもりだったけれど、随分と長い事悲しみと怒りを溜めてきていたのだと改めて感じた(そしておそろしいことに、自分がそんな目に遭ったことを人間関係の築き方と誤認識して、自分も周囲の人にずっとしてしまっていた)
なかなか溜め込んだ感情はすぐには出て切ってしまわない。でもだから何度も何度も自分の心の奥底から浮かんでくるものと向き合わねばならないんだ。