文系理系

文系だから理系だから、という意識が世の中でどれだけはびこっているのだろう。
私もたびたび聞いた、文系楽でしょ?という言葉。そうなんだ、と単純に思っていたが、年次が上がり、コマ数が少なくなっていくと、次第になぜか忙しくなっていった気がする。授業1つ1つの負荷があきらかに大きくなっている。見渡せば、周りにそんな楽な人はいない。みんな授業以外にもバイトや部活に打ち込んでいてとても忙しそう。
文系楽でしょ?の言葉のターゲットにされていたであろう、ある文学部の先輩が鬱憤がたまっていたのか、もらしていた。その先輩は英文学だったから、授業では英語の文献を訳してこなければいけなかったらしい。その予習の大変さはちょっとしか英語の文献読みをしていない私にもわかる。英検だけでなく仏検もちゃんととり、バイトも忙しいながらも、留学生たちとの交流サークルをしていたその先輩のバイタリティには尊敬する。卒論のときは、英語で書かなきゃいけないから大変だぁ〜と言っていた。
文系が楽といわれるのは先生たちが融通をきかせてくれたりするから?
文系の数学や理科苦手ばかりクローズアップされているけれど、理系の人間だって社会や国語は苦手だよ?と、理系クラスにいた高校のころを思い出した。
理系が就職に有利だ、というのは高校のころから聞かされている。実際、文系のほうが就職活動は大変だろう。でも、先輩に教えてもらった会社の構造を聞いたら、それはそのまま産業革命時の構図だった。手に職をつけた人が本当に成功してるのかなぁ?一概に言えないのかもね。責任をとれる人間が成功する。ただそれだけが言えることなのかなぁ。
まぁ、だからなんて言うんだろ、文系=楽、なんて目で見ないで欲しいなってそれだけですよ。そういえば私も高校のころはそんな目で見てたかもね、うぅん、怖い怖い。