前日

のバイトが12時までで、家に帰りついたのは1時頃。そこからお風呂に入ったり、本免学科試験の勉強をして、1時間しか寝てない状態で朝の7時前に家を出た。こんな時間に家を出るのは、就活のとき以来。バス停でバスを待っていたら、就活らしきスーツを着た女の子が高速バスに乗っていた。スーツを着ていたのはついこの間のことだから、まだまだリアルに自分のこととして感じられる。
待ち時間も教科書を読んだりしていた。模擬試験の問題と解答を見ると、なかなか細かいところがボロボロだ。ちょっとヤバイなぁ、と思いながらも、本免の試験では落ち着いて出来て、問題を読みながら「そんなわけねぇ!!」と心の中で突っ込みまくるくらいに出来た。睡眠時間を削り幕って勉強した甲斐があったってものだ。
試験は無事合格して、晴れてこれで自動車が運転できる。ちょうど2週間運転していないから、車の感覚が懐かしい。運転したいなぁ。マニュアル車を。クラッチを踏むのと、ギアチェンジをするのを思い出してみる。
試験を受けて合格発表を聞いてから、免許交付までが待ち長い。ベンチで寝て待った。
免許センターは空港のようなガラス張りの作りで、前に技能試験場があり、大型トラックの技能試験が行われていた。空港に近いから、飛行機が飛んでいるのが見える。そう、技能試験場が滑走路のように見えてくる。まさに空港そのもののように。昔は田舎臭いと言って好きではなかった田園風景も、九州にしては珍しく空の広いこの景色が最近は結構好きだ。
大学生は、たいてい住民票を移動していないので実家で受ける人が多い。大学生は少なかったと思う。あまり見たことのないような、喋ったりしたことのないようなタイプの人が多かった。ああいう格好をしている人たちって、普段どういうことを考えて生きているのかな。
赤ん坊を連れて来ている人がちらほらいた。それ自体は別に気にならなかったが、ただまだ1歳少ししかならないような子供を突き放すような態度をしている母親に、おいおいと思った。まだまだ子供は甘えたい年頃だから、いっぱいだっこして甘えさせてあげなよって。あまり一緒にいすぎて嫌になっているのかな、なんて思ったり。
3時半まで拘束されて疲れた。いろいろ作業をしている警官を見て、私は本当に公務員に向いていないんだなぁ、と思った。民間と官の雰囲気の違いみたいなものを感じた。もっと効率的なやり方ってないものかな。警官の持つ威圧的な雰囲気が、仕事だからなのか元々そういう気質が強いのかなんなのか、考えれば考えるほどどっちかわからなくなった。昔、お世話になった警察の先生たちも、仕事のときはああいう雰囲気なのかなぁ。