騒がしい

ことを最近厭うようになった。
1人で行くなら静かで落ち着けるカフェがいい。
雰囲気を作るのはお客。
音に関して少しは敏感であるように。
いつの頃からか鈍感になっていった私たち。
そういえば昔の日本家屋は襖や障子で仕切るから人の気配がするし、楽器を奏でる音はさぞ風情をもってご近所まで聴こえただろうなんて想像してみたら、もしかしてそういう家が音に対しての感覚を養うのかしら?なんて仮説に行き着いた。
日本家屋いいなぁなんて思ったけれど、自宅では音楽をしっかり聴きたい私には、気配を感じられる家というのは無理かもしれない、と結論に至った。
入ったカフェに後から入ってきた親子3人。静かな雰囲気を壊さぬよう配慮して子供に諭し、子供もきちんと声のトーンを落として喋る。なんとも居心地のよい親子だなぁ、なんて思った。