秩父

旅。友達と2人。
関東では珍しいボックス席に電車での旅らしい雰囲気を味わい、飯能から先の電車の風景でもはや秩父方面の川の流れが清いことがよくわかる。水が透き通っている。
秩父の風景っていうのは、田舎を知っている私にもびっくりするくらい何もなくて、何もない道が延々何キロも続く。集落ってどこにあるんだろ?たいていの田舎でも、山ばかりの風景の中に集落がぽこぽこ現れるし、田んぼや畑があるってことはそこが集落であることを表すのに。食べ物を作っている様子もよく見えない。謎だ。
そんなところでも観光地は綺麗で、手入れが行き届いている。三峰神社の細工のようなものはそうそう他の神社では見受けられない。
積もっていた雪でアホみたいに遊んだ。足跡残してギャーギャー騒いだ。
秩父辺りだとやはり方言はしっかり残っている。東北出身の友達が、語尾にだべやだっぺを使うのを、東京に来てから直すようにしたと言っていたけれど、おそらくそういう使い方の方言というのは関東以東でよく使われていたものではないかと思うのだけれど。それを田舎ものというのも、なんだか同類嫌悪というかなんというか。もちろんイントネーションの違いもあるし、町ごとの方言があるから、東になればなるほど九州人の私には聞き取りが不可能になっていくわけだが(苦笑
滝を見に車を走らせ、途中からは車では行けないから徒歩で。奥秩父はまるごと秘境だ。
まぁでも日本人はすごいことに、そういうところでも行っちゃう。山の深い深いところでも修行だ!!とか行ってはるか昔から行った痕跡がある。一体どういうやり方で行ったのか、食料の確保は?ほんと、こういうところに来ると、人間のそういうたくましさとかに感心する。生活の術とかに。
下りの道で大量のサルを見た。足尾銅山辺りでも1匹見かけたことはあるけれど、こんなにたくさんの野生をサルを見るのは初めてだ。そもそも足尾のあたりも栃木では相当田舎だけれど、集落の数はそこそこ見受けられたものなぁ。
帰りには市街地方面に戻って温泉へ。あったまってすっかり寝るモードになった体を特急電車で運んで東京は池袋に到着した。