田舎

暮らしはいいものよ、と言う。
暮らせないことはないかもしれない。自然は好きだけれど。
けれど都市空間に出たときにより安堵を覚え、田舎の風景を見るとどうしようもない淋しさを覚える今の私はまだまだ無理だなぁと思う。
心はいつも遠くを旅する。限界なんて見えないくらい、いつまでも遠いところがある場所を。
生まれ故郷を車で巡ったとき、どこかで妙に街に息苦しさを感じたのは何故だろう。