こういう
教育だったら受けてみたかったなぁ、と内心結構思った。
- 作者: 河添恵子
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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軍隊式のように秩序立ってやるのはちょっとしんどいかしら、なんて思ったりもするけれど。それでも自分の国に対する誇りを育み、その一員であることの喜びを感じるということはごくごく当たり前の教育。そりゃ国を代表するエリートだもの、そういう意識なしに国の中枢の仕事はさせられないでしょう。
教育というものはつくづく洗脳ということだと感じた。
それから他国の言語を学ぶことと、自国の文化を誇りに思い継承していくことは決して相反するものではない、ということをインドの教育から知った。これはよいな。
それにしても翻ってわが国日本の教育制度の散々たるもの。エリート教育がない国だとは聞いてはいたけれど、あまりにも機械的な教育内容でないだろうか。他国が一生懸命に自分で発想する方法を学び、人を讃え、また世の中の仕組みを現場での実習を持って体験するのに、体験があまりにも少ない学習内容。答えが決まりきった問題。求められている答えがわかりきっていて嫌になる。次第に考えることを放棄していく。
筆者も結びの言葉であったが、この他国で行われている教育の内容が、いきあたりばったりでふれまくっている日本の教育制度に何らかのよい影響を与えてくれれば、と願う。