実家

に帰るわずか3日程度の間に、友達の家まで遠出するね。遠いからこういう機会じゃないとなかなか会えないから。
自分の都合ばっかり、そうやって遊んでばっかりで、という言葉を聞くたびに、籠に閉じ込められたような気分でいたけど、距離がある今は少しは冷静に考えられる。
子供が巣立って行くことの寂しさなんてものもあるのかしら。ひねくれ少し毒を含んだような感情と、なんだかんだいいながらもちゃんと果たしてくれる役目、その愛情。
親子関係はそんなに明確なものでもなく、複雑な感情を含んでいる。葛藤を抜け出すには結構な月日が必要。しばしの均衡が保たれた後は、また力関係は変わっていく。今度は逆転の方向へ。
今はまだ年寄りじゃないからと安心できるけれど、それでも学生時代に久しぶりに親に会ったときに、老けたと思ってその事実にはびっくりした。
合わない部分だとかいろいろ思うことはあるし、今更性格を変えられるとかは思っちゃいない。それでも価値観を揺さぶられるから、良くも悪くも怖いもんだ。
兄弟なんかだと、性格がまったく異なることも多いから、そういう部分では潔いのだけれども。