池田晶子

とえば、著作を2,3冊持っていてそこで彼女は、「人は好きなことを仕事にしていていいね、と言うけれど、私はこれしか出来ないからこれをやっている」ということを言っていた。
世界の役割分担というのはよく出来ているのかもしれない。
同じことばっかりやっていたら、ちょっと放棄したくなることもあるかな。学生時代は結構逃げてたもんだ。けれど明治大正期に内村鑑三新渡戸稲造らが、ものすごく熱心に勉強していたという話を聞いたときに、素直にうらやましいと思ったあたり、私は教養や本や文に関わることが本能的に刷り込まれているんだろう。
生き方というのにはいくつかあって。まずは単純に厳しい道を選び続けるか、選びやすい道を行くか、そういう選択肢がある。人の半生の話を読んでみると、わざと難しい道を行く人がいることに驚かされる。
「いつも難しい道を選ぶようにしている。そうするほうが結果成功するから」
その人なりの成功法則。これもまた神が課した業みたいなものか。
1番の人生の節目となる年齢まであと4,5年。私は残りの人生をどう生きようか。私に課せられた役目は。
使いこなせていない手帳をぶらぶらと。
何か素敵な写真、イメージを貼って自分でマインドコントロールでもはかろうか。