とても

暖かい陽気に、しっかり分厚いコートを着てきて失敗したなぁなんてぼやいてみた。
何度か辺りを歩いたことはあるからと思っていた行き先は、実はいつも歩いている道よりもずっと細い道で、迷って人に尋ねてやっとたどり着いた。
額が汗ばむ。
今回は初めての幹事。待ち合わせにはほとんどの人が遅刻で、私が遅刻してこなくともまだ始められなかった。ある意味ちょうど良かったのかしら。後で聴いてみたら、地図では入る筋がどれかわかりにくく、迷った人が結構多かったみたい。
ぼちぼちと始まり。セッションはもう何度目だろう。好きで歌う歌も大分決まってきた。最近は歌う人も多くて歌える曲数も限られてしまうから余計に。去年の新年会は歌い手が少なくて、3人で3時間をまわしたのが懐かしい。あのときはかなり歌ったものな。しかも飲みの後も夜中スタジオに入って。
リズム隊がもっといれば、スタジオも2つに分けるという方法も取れるのだけれど、そこまではいかない人数。
やがて遅刻組もやってきて、セッションは佳境。自称カメラ隊でもある私には撮り甲斐のある絵。別のカメラ隊とともにカメラ交換もしつつ撮り合い。
セッションの後はいつものごとく飲み会。飲み会からの参加組も含めて大勢での飲み会。今回は子供も交じりつつで、初めて見る子供たちに女性陣のほうが特に子供の相手をしたり。私も相手をしたりしていたのだけれど、子供1人だけでも手一杯になる様子を十分に感じて、本当に親になるって大変なのだなと実感することだった。
大多数が帰った後は、結局いつものメンツで飲み直し。仲間内の1人の持論に、感情的にも理屈としてもあり得ないとばっさり切って捨てることを繰り返して、なんだか大声ばかり張り上げている1日だった。ちなみに仲間内の持論は実は結構なブーメランで、1時間以上散々議論が白熱した後に本人の口から出た一言に、みんなしてあの1時間以上の時間は何だったの?とずるりとすっこけたという。
5時半過ぎてもまだ空が暗くて、電車に乗っていたら月が反射して窓ガラスに見えていた。乗り換えで待っていた駅でずっと大きな月を見上げていた。暗闇の中の大河。その上を行き交うトラック。なんだか不思議な気分になった。もう月の魔力にかかっているんだろうな。