友人

が亡くなった。
初めて会ったのは春のお花見。
年上だったのに、その容貌から年下だと思った初対面。
あっさりとしていて受け流しが上手いその性格ゆえ、特に女性陣にいじられやすかったキャラクター。ネタは尽きないのに妙に安心感があるゆえ、飲みの席でも近くにいるのが楽な存在だった。
彼のことだからあっさりと成仏しそうだな、なんて考えてた。
でもほんとアホだよな。
もう飲みの席であんな風にいじれないじゃないか。
あんな可愛い彼女置いていってどうするんだろう。
思い出せば思い出すほど、自分の葬式の時も後ろでさりげなくみんなに混じっていそうな気がする。実は生きてましたって。でもそういう質の悪い冗談はしないのも知ってる。
ほんとアホだよな。
頭ではすぐに受け止めきれたけど、実感わかないや。