久し振り

にLIVEに足を運んだ。
最近は三上ちさこくらいしか行ってなかったから。
仕事終わりで少し遅れて入った会場で聞こえたのは懐かしい歌。
すべてのアルバムからまんべんなく。
どこにおいやったのか分からなくなったアルバム達の歌もちゃんと体は覚えていた。
『列車』を聴いた時、ギターは叫んでいるかのように感じられた。
アンコールでまさか1stのメドレーをやるなんて思うはずも無く、耳慣れた曲達、しかもかなりROCK色の強い音。
なんだかんだで昔の曲はやっぱり盛り上がる。
海北さんの歌詞は「さよなら」という単語が多いような気がする。距離の取り方が分からなくてもどかしくて。彼が人間嫌いだったというのと、でも好きになりたいというのがよく出ている。だから歌詞の中の僕はいつも人から遠いところにいる。でも本当は好きになりたいから、好きだから幸せを願う。その距離の遠さは多分繊細さ。感じやすかったり傷つきやすかったりする。
1つ嬉しいのはそういう彼が、積極的にファンと触れ合い、楽しそうに談笑している姿を見れること。そして普通はバンドでヴォーカルが出てくるなんてことは滅多にないのに、それでも殺到するわけでなく、和やかな空気を終始出し続けているファンの程よい距離感。
最後の最後に『ひかり』を聴いた時、LOST IN TIMEを聴き出した大学時代のころを思い出して、なんだかんだで私は7年くらいLOST IN TIMEの歌達とも一緒に歩んでいたのだと初めて気付いた。
友人がロストの音にはまっていると言って聴き出したこと。榎本さんのギターの音が好きだと別の友人が言っていたこと。だから脱退の話が出たときにショックを受けていたこと。バイトの時に頑張ってコメントPOPを書いてみたこと。カウントダウンで見たこと。
歌が思い出になるとはこういうことか。密に結びついて。だからやっぱり共有していかなきゃ。
観ているとLIVEの写真は撮りたいな。肉眼に敵うものはないと分かっているけれど、光を出来るだけ切り取りたい。こういう欲望ってどうしたら人に伝えて実現できるのだろう。