そういえば

とあるミュージシャンが1ヶ月にかけるCDやLPの金額が30万とか言ってたなと思い出して、そこまではいけないけれど、じゃあ食わず嫌いなんてしないでジャンル関係なく音楽を聴くことにしようと近所の図書館で大量に借りてみる。
最近はCDを買うどころか、レンタルすらもせずに家にある音だけ聴いている状態。自分の詳しくないジャンルの音も知れたらまた幅が広がって楽しいかな、なんて思ってみる。
併せて前に買った本も読んでいる。

音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか (P‐Vine Books)

音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか (P‐Vine Books)

音と言葉の絡み方。
上手く言えないけれど、言葉を選ぶ感じ、世界感、なんでこんなにジャストフィット出来るのだろう?人の歌詞を見れば見るほどそういう気分になって、改めて言葉に対する彼らの感性に驚嘆する。
曽我部恵一の歌詞を読んで、「そうそう、このニュアンスがたまらないんだ」って思う。
元々詩が好きで、国語の時間で詩を書くことをやって一時期はまっていたこともあった。だから詩だけで完成されている気が私にはしてしまうのだけれど、その世界感を壊さない、もしくはいい意味で裏切ってしまう音。どうしてそういうメロディーをつけられるんだろう。それを考えるとわくわくする。
作品を創ったりするアプローチとして論理的に詰める方法を教えられた。理屈は後からついてくるからと感覚だけで行こうとするとそれはぼやけているらしく。確かに最終的な答えを明示出来ない、後回しにする私だからそうなるかもしれないと思いつつ、けれどなんだか辛い。
前々からそういうことを話していた知り合いには、両方のアプローチに学びがあるんだよと言われた。
この間ミュージシャンの友人とそういうことを話した折には、感性型の人間の作品はいい意味で裏切りがあると言っていた。
プロの人たちでも感性で言葉を当てはめることはあるんだな。もちろんそれまでに色々な言葉を集めたり、頭の中で練ったりあるのだろうけれど。
歌詞の作り方は人それぞれでそれぞれの言うことはそれぞれに納得する。そしてそうやって対比していくと逆に自分だったらどうしたいかというのが見えてくる。
とある言葉に対しての解釈は人それぞれで違っていて、いろんな人と話していると景色の見え方が違うことに気付かされる。その中でふと似たような景色が見える人がいて、それはそれで面白かったりする(私は自分と景色が若干かぶっている表現者をとても好きになる)
時にぐさりと、でも婉曲的だったり。
基本的に歌詞から見える景色は人それぞれだろうなと思う私は、聴き手に判断を委ねてそれを楽しむような、そういうことをしたら面白いなと思う。そういうことをやってみたいな。