学生

時代の友人と久し振りに会った。
時間の経過を考えていたら、もう10年か、という言葉が互いに口をつく。そりゃ仕事のことも色々あるし、周囲は結婚して子供も出来るわけで。
どうかしたら自分の仕事の狭い業界に閉じこもってしまいそうだけれど、そうではいけないという意識が互いにあって、昔の話も交えつつも、思ったよりもずっといろんな世界観の話が出来て、いつもの学生時代の仲間達だけの会話からは想像もつかない範囲だった。けれどそれだけの会話は必然とでもいうように、この時の私と友人の間ではしごく当たり前だった。
今まで軽くしか話さない学生時代の仲間以外の付き合いをここまで真剣に聞いてくれることは内心びっくりしたけれど、友人は学生時代から私の交友関係の幅広さを分かっていたんだと思う。
互いの考えていることや状況を一通り話して、時間だからと分かれて。
なんだかすごく濃密な時間だったなぁと感じる。
昔は、仲間内でのどんよりした雰囲気について、そうじゃないでしょと愚痴やら何やら言ったりもあり、私も周囲のその影響を被ってどんよりしていたけれど、違うところに目線を向けてどうしたらHAPPYになれるのか。よりよく自分らが気持ちよく生きる為には。
そういうテンションだったから最終的にはとても晴れやかな気分だった。