多分

直感的なものの依り代にずっとなりたかったんだと思う。
たとえば祈りの歌を歌う歌手のように。
大地の鼓動と一体化するダンサーのように。
何かに突き動かされるように作品を生み出す小説家のように。
一瞬の時を間違いなく写す写真家のように。
理屈では上手く語れなくて何とは言えないけれど、ど真ん中、心で感じる自分のようで自分でないもの、でも真理に触れたような感覚。ただ何かが在るということ。そしてそれを表現すること。
それは人智を超えたものかもしれないし、私たちの中から生まれるのかもしれない。
それに突き動かされたい。