2年前

カナダに行った時のこと。台湾経由カナダ行きの飛行機。隣は台湾人夫婦。私は隣に座っていたおじいさんに「日本人か?」とたずねられた。そのとおりだと答えると「日本語を知ってるよ」とか、機内食が配られるときには起こしてくれたり、最後には「ここに滞在しているから」と住所をサラサラと紙に書いて渡してくれた。その後生活に慣れるのでいっぱいいっぱいで、帰国の準備をしていたころにその紙の存在を思い出した。今考えるとものすごく惜しいことをした。絶対その夫婦のところを訪ねるべきだったな。
また、帰国前日、友達と郊外にある大きなショッピングセンターに行った。現地集合だったので友達を待ってた。するとメキシコかスペインかちょっと覚えてないが、スパニッシュのおじいさんに話しかけられた。
「君は日本人だろ」と言われ、「日本の絵葉書を持っているぞ」と言って自慢げに私に京都の写真(金閣寺や紅葉)を見せてくれた。しかし日本には行ったことはないらしい。たいていのスパニッシュは早口の英語とスパニッシュなまりで非常に聞き取りにくい英語を話すが、そのおじいさんはスパニッシュなまりこそあれど、ゆっくりと聞き取りやすい英語で話してくれた。驚いたことにそのおじさんは、歩いている人を見ながら「あれは日本人だ、あれは韓国人だ」とはっきりわかるくらい違いを認識していた。クラスメートのスイス人なんかは「日本人と韓国人の顔の違いがわからない(東洋人を見慣れていないのでしようがなくはあるが)」と言っていたのに。
非常に親日的だった彼らに対して、自分がそれに見合うだけの会話ができなかったことが今更ながら悔しい。世界中に彼らのような親日家は大勢いるみたいね。
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