卒論

読まずにこんな本。文庫本は2時間ほどで読み終わるから楽なんだもの。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

私が入社する予定の会社は割合新しい(確か設立して10年ほど)、社長がカリスマ的存在で、社員からの人気も厚い、政治力に長けているような人ww私がこの会社に決めたのは、社員の雰囲気が生き生きしていて、1つのことだけでなくやりたい仕事をやったりしているよ、という支店長の話だった(それがどこまで本当なのか、またどこまで若手に任されているのかは定かではないが)。
この本ではタイトルの通り、年功序列制度の弊害、それに蝕まれる若者について書かれている。あらかじめ敷かれた社会のレールというものは中学、高校あたりから見えていた。当たり前のように学校に行って、就職して、結婚して。本当は学校というレールからはみ出したかった。趣味を仕事にできるくらい没頭してみたかった。
伯母が私に対して、あんたは都心部や海外のほうがいいだろうと言ったのが今更ながらに身にしみる。
精神科医和田秀樹アメリカ社会の強度な格差社会に嫌気が差したのか(彼はアメリカ留学経験があるらしい)、終身雇用制度の利点を強く述べている。それはそれでなるほどと思ったが、この本のように(終身雇用と年功序列は違う制度だが)、日本型であることの弊害も述べての(しかもこの本はかなり詳しく書いてある)終身雇用制度だろうと思う。
ところで実力主義の跋扈するアメリカでは、加齢による実力のペースダウンで職がなくなったときはどうするのだろうか。40あたりでセミリタイヤする社会だから、それに向けて着々と準備した上での高い年棒制なのだろうか。その辺りが気になる。