東京

という街は何度行ってもなかなか道を覚えない。似たような建物が多く、街の造りも碁盤の目状等ではないからだと思う。その規模の大きさは大阪などの比ではない。なんだかんだいって大阪は結構道がわかりやすいと思う。
1つ1つの街の規模が大きすぎるが故に、そのエネルギーを吸収するのには非常に体力を消耗する。自分の中の限られた部分だけで簡潔するような、そんな錯覚に陥る。大きすぎるため、自分の未知の領域まで足を踏み入れようとするのがとてもしんどそうな。そのせいか、田舎のほうがよく道や周辺の町のことを知っている気がする。それはそうでないと生きられないというせいでもあるけれど。
地方ではやはりみんな似たような服装、たとえば私は地方の都心部に住んでいるので、上等という上等ではないけれど服装はみんなさっぱりとした小奇麗な格好をしている。それは若い人に限らずおじさんおばさんまで。平均値に限りなく収束している。だけれども、東京ではまさにてんでバラバラで、綺麗な服装・上等な服装の人から、まったく服装に気を遣っていないような人まで、カラーがありすぎる。電車の中でその地方と東京の雰囲気の違いにはたと気付かされるのだ。