本社

に行くために、いつもよりも1時間も早く起きた。2時間かかる電車の中はいい読書の時間。ずっと以前に購入していたけれど、わずかに読んだだけで放置していた本を読む。
メトロの上野駅の車掌さんのアナウンスは、まるでスーパーの特売の呼び込みのように、非常に抑揚があって、私は思わず心の中で笑った。楽しくなるアナウンスだ。
思っていたよりもずっと早く本社での用事は終わって、みんなでランチを食べた。1000円というわりにはものすごいボリュームのおいしいランチで、九州訛りの強い私の話し方に、若い男性の店員さんは「自分は山口の出身なんです」と言って親近感をもってくれたようだった。まだ働き始めたばかりだというけれど、非常に気さくな雰囲気の人だった。素敵なランチタイムだった。
東京に用事を作ってしまっていたし、そのまま戻ってもどうせ夕方なので大して仕事ができないからと、支店長に連絡をして、他の支店の見学に行く。他店の雰囲気を知ることは結構参考になるなぁ、と思った。商業地も越えた東京の西側は、そう雰囲気は地方と変わらない。
ただ、生活の息吹も感じられつつの地方の都心部に住んでいた私から見たら、住宅地ばかりで田舎だ田舎だという感覚には、なんだか抵抗を感じたりもして。ビルばかりギラギラしているから都会ってどうなのって。商業地としても大事だけれど、文化的なものがあってこその都会ではないかなぁ。