から死というものに対して素直なところはあったと思う。受け入れるしかないからと。ましてやもうそれなりに生きた曾祖父や祖父母世代には特に。
志半ばだったろうな、と思う人に対してはやたらと感傷的になったりもしたけれど、ここ数年やたらと続いた若い人の突然の訃報にそれも覚悟が出来てきた。
「不思議なことにね、とある友人の知人が立て続けに数人亡くなったらしいの」とは友人が言った。
なんだか純粋な人ほど早く逝ってしまうような気がするのは気のせいかな。音楽関係の人たちの訃報がやたらと多い気がして。
それぞれの役目があって、それを選択する。死もまた同様だと。
死を肯定はしても空虚感はつきまとう。傍にずっといたらなおさら。
あの人の死を目にして、何を思うのだろう。
あの時友人から入院の話を聞いた時、私にはこの結末は予想しえなかった。名前を知っている程度の人だったから。
友人はまだ何も言わないけれど。