のところは時間に追われずにいられて、その遊びがもたらす思考の緩やかさが有り難い。きつきつに詰め込んでいると新しい発見も何もないと最近目にしたけれど、確かにその通りだと思う。時間に追われ過ぎていた時は、新しいことを始めるのを考え出す時間も惜しかったから。
物質的なものを追い求めるよりも、各々の趣向の満足を追い求める人たちと一緒にいるほうが気が楽で、また自分の良さを認めてもらえる気がする。
前者の中にいる時は結局どこでもなんだかんだで気を張り続けていたから。同じ物を見た時にどうしても視点が少し違う私を他人は自分らと同質でないと評価するから。
自分はちょっとマニアックだからと言いながらも自分の好きなものに一直線の人を見て、好きなものへの共感はよく分からないけれど、ただその屈託のなさと好きへの情熱は素晴らしいと感じる。
そして自分とは全く違う生き方をしてきたであろうその振る舞いは、もしかしたら私にもっと緩やかに生きていいと言うのかもしれない。