借りて

きた文庫本はあまり面白くない。出典の記載もないから、エッセイ風にまとめたのだろうか。それにしてももう少し主観的だけでなく考察して欲しいもの。
今日も家で映画を観る。

戦場のアリア スペシャル・エディション [DVD]

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昨日観た『ブラッドダイヤモンド』ももちろん見応えがあったけれど、白人の活躍がどうしても主になるのは仕方ないとして、けれどそういうヒーロー的見方を一方的にしてしまうのも本当なのだろうかと最近思う。なのでこの映画のように特別なヒーローがいるわけでなく、各々の人物のドラマとして扱われたほうがすんなり受け入れられる(『ブラッドダイヤモンド』は題材としてどうしても白人と黒人が登場せざるを得ず、そして人種差別や途上国の教育上の問題ゆえに白人の力が強いということはあるだろう)
顔で各国の判別がつくだろうかと思ったけれど、まだ見慣れず言語の響きでの判断。2,3カ国語堪能なのはさすがヨーロッパ。
クリスマスまでには終わるだろうという話は私も遠い昔に歴史の時間だかに聴いたような覚えがあるけれど、結局は4年も続き、戦いを終わらせる為に戦闘手段がどんどん変わっていき、兵士達も疲弊。歴史の授業で見せられた映像、塹壕で闘った兵士達の体に負った後遺症はひどいものだった。
クリスマス休戦、最初はおそるおそるながらも、各国のやりとりが本当の人間らしい人間で、家族と離れたくはなく、早く戦争を終わらせて家に帰りたいんだ。
本当は争いたくなくともこのような状況になったら?大義名文は誰のため?実り豊かに暮らす事が本当の人間だと思うのに、争いの火種を生み出すのは一体誰なのだろう。
権力や暴力で命令し服従させるのは、誰もが本当はその命令をやりたくないから。
昨日の映画でRUFのメンバーが、自分たちは漁師や農民たちよりもずっと偉いのだと言ったけれど、本当は生活の根幹となる産業に携わる彼らのおかげで、その他皆が生きていられるわけで、戦士たちがいなくとも農民や漁師たちは生きられるけれど、略奪のみに生きているような彼らは、農民や漁師らがいなければ生きてはいけない。そのことは戦国時代の日本の農民達は分かっていたよう。
もう1回じっくりと観たい映画だったなぁ。